柱鏡(はしらかがみ)——壁に飾る、箱長の知恵と美
投稿日: 投稿者:健司宮田

約20年前のある日、大阪の古くからの得意先から、こんな相談をいただきました。
「たくさん箱長さんの品を持っているんだけど、もう置く場所がなくてね。壁に掛けられる鏡なんてできないだろうか?」
その一言が、「柱鏡(はしらかがみ)」誕生のきっかけでした。
最初は、どうすれば鏡を“掛ける”という発想を形にできるか、職人たちも頭をひねりました。
試行錯誤の末に生まれたのが、蓋付きの壁掛け鏡。
蓋を閉じれば一枚の絵のように美しく、開ければ日常の鏡として使える。
暮らしの中で静かに寄り添う、そんな鏡を目指しました。
当初はマジックテープで蓋を固定していましたが、耐久性や音の問題から改良を重ね、今ではマグネット式に。
手を添えると「スッ」と静かに開く感触は、長年の工夫と職人の感性の結晶です。
蓋の表面には、箱長オリジナルの木目込み細工。
お客様の希望に合わせて一点ずつ柄をつくるため、同じものは一つとしてありません。
まさに“世界に一つだけの柱鏡”です。
玄関や和室の壁に掛けると、空間がふっと柔らかくなる。
暮らしの中に静かな温もりを添える——
それが、箱長の「柱鏡」です。
ぜひ一度商品に触れてみてください!