「旅の終わりに、もう一度浅草箱長へ!!」

2か月前、ふらりと浅草の店に立ち寄ってくれたフランス人のご夫婦。
年の頃は30歳前後。優しい笑顔が印象的な二人でした。

そのご夫婦が、なんと今日、再び店に現れてくれたのです。
「明日フランスに帰る前に、どうしても箱長の桐箱を持ち帰りたくて」と。

――驚きと感動が、一気に胸に広がりました。

聞けば、この2ヶ月、日本各地を巡りに巡った旅の最後に、
「箱長の商品をお土産にする」ことを決めて、
わざわざ浅草に戻ってきてくれたのだそうです。

富士山、うさぎ、鈴、折り鶴。
日本の風景や文化をモチーフにした、手のひらサイズの木目込みの小箱を4つ。
大切に選び、笑顔で手に取ってくださいました。

「また日本に来たら、必ずここに寄ります」
そう言って、記念に一緒に写真を撮りました。

私が心を込めて作った作品が、遠いフランスへ旅立っていく。
まるで、自分の一部が世界へ羽ばたいていくような気持ちになります。

モノを売るということは、モノだけを届けているのではないんですね。
その人の旅の記憶や、大切な人への気持ちまで、
そっと包んで届けているんだと、あらためて実感しました。

お客様とのご縁に、心から感謝しています。
Merci beaucoup, またお会いできる日を楽しみに。